コストが全然違う
非破壊漏水調査は、配管や設備を壊すことなく漏水の有無を確認する手法です。これには、音聴調査・内視鏡カメラ調査・トレーサーガス検知調査・電気抵抗式漏水調査などの技術が用いられます。これらの方法は、配管の外部から漏水の音や温度変化を検出し、漏れの位置を特定することができます。非破壊調査の最大の利点は、周囲の環境や構造物に対する影響が少なく、作業が迅速に行える点です。また、調査後に元の状態に戻す必要がなく、コストや手間を削減できるというメリットもあります。
一方、破壊して調べる漏水調査は、配管や構造物を一部切り取ったり破壊して漏水の原因を直接確認する方法です。これにより、内部の状態を詳細に観察できるため、正確な診断が可能です。しかし、破壊的な手法は、修理や復旧に伴う追加コストや時間がかかることが多く、周囲の人々や施設に対する影響も大きいです。また、破壊後の復旧作業が必要となるため、作業の進行が遅れる可能性があります。
総じて、非破壊漏水調査は迅速かつ低コストで行える一方、破壊調査は詳細な情報を得られるものの、その影響やコストが大きいという違いがあります。状況に応じて適切な手法を選ぶことが重要です。

