見積り・調査・修繕までの説明になります。
こちらの記事は管理者さまが負担なく進められる事と、どのように進めていくかを把握していただくために説明してます。
【図面の確認】
図面で計画
大型施設は原設計・施工図・竣工図があるのでM図(機械設備図)を確認します。そこで系統の把握・場所の確認・ピットが存在するか埋設されているかを理解します。よくあるのが、1階トイレの化粧ハッチをあけるとピット内が満水状態になってたりします。
図面でバルブ位置の確認
図面から各系統バルブはどこに設置されているかを確認します。
そして図面上で配管の切り分けを計画します。
切り分けできない現場は弊社で系統バルブを設置する事も可能ですので提案させていただきます。
図面で給湯設備の確認
給湯方式にはボイラーだったり給湯器だったりします。
給湯配管距離が長いと「往き管」「還り管」があります。還りの配管はラインポンプで圧送されてます。配管径が細くなり流速が速いので電蝕が起こりやすく、特に銅管は腐食しやすい印象です。流速を緩めることにより電蝕を遅らせる事が可能です。
図面で器具の確認
大型施設は敷地内に多種多様な器具が存在します。
系統バルブで切り分けできるかどうかを確認します。
漏水の原因がボールタップの故障だったり、フラッシュバルブの故障だったりなど過去にありました。
特に屋上補給水槽などは人目につかず、オーバーフロー配管もあるので気づかない事もあります。
電気温水器の「逃がし弁」の故障も多いので自主的に点検される事をお勧めします。
【計画書の作成】
ヒアリング
漏水調査は音で調べる事が多いです。施設が稼働していると雑音が多いので定休日と夜間で計画を立てます。施設によっては無人にならない場所や、停止出来ない機械などの確認をしておかないと時間と費用が無駄になってしまいます。
工程管理
大型施設になると風呂場があったりテナントさんがあったり宿泊者さんがいたり大変なんです。なので各担当者様と打合せをさせていただき。最短で調査出来るように工程を組んでいきます。そして僕の顔を売っておきます(^^)
調査は1回で終わる事もなく複数回調べる事もありますので、何度も声をかけさせていただきます。
【調査方法の説明】
系統確認調査
最初にバルブ操作や加圧ポンプの稼働音での確認。超音波流量計を使用したり、圧力計を設置して耐圧テストを行ったりします。そして漏水してる系統を絞り込みます。
流量測定調査
系統確認調査後に超音波流量計を使用しバルブの開閉作業と器具・機械の試運転等で漏水箇所を絞っていきます。
相関式漏水調査
相関式ロガーを複数個所に設置します。ロガー①地点からロガー②地点の異音の距離を計測します。最大4ヵ所同時に設置ができますので、配管分岐があっても計測できます。
広い外部での敷地で活用します。
音聴調査
音聴調査はメインになる調査方法です。音聴棒・電子音聴棒・路面探知機を駆使し漏水箇所を特定します。
トレーサーガス調査
戸建て住宅の調査でもトレーサーガスのみの依頼がありますが、
これだけではなかなか難しいです。外部埋設部で砂利や土で仕上がってればガスはスグに反応しますが、コンクリートの駐車場や犬走り・防湿シートを敷いてる所では反応が弱く調査時間も長くなります。
なので弊社では音聴調査で場所を特定したあとに確認のタメに使用します。
【調査報告書作成】
調査前の現況
例えば「水道メーターが1分間で4ℓの漏水が発生している」や「地下の天井から水がポタポタと落ちてきている」などの状況を写真・動画で残します。
調査状況
系統確認調査をしている状況を時系列順に写真と時間帯がわかるようにします。そして調査開始から終了までの状況を細かく明記し、修繕・復旧の資料にも役立たせます。
調査結果
設備的な知識の無い方でも理解しやすい調査報告書を作成します。
特に施設の管理者様は色々な問題と向き合っていますので、専門用語を減らして完結に伝わるように作成します。
一連の流れを纏めて保険屋さんにも提出できるようにします。
【提案】
新規配管ルート計画
修繕するより別ルートの方がリスクなく予算を抑えれるなら、弊社で図面作
と見積り提出させて頂きます。最近ではスリムダクトやリフォームダクトと呼ばれる商品が増え、配管露出でも違和感のない状態で施工する事が出来ます。
斫り・掘削作業
場所を特定しても漏水箇所を出して見なければ配管サイズも必要材料も用意できません。なのでアスファルトでもコンクリートでも破壊して掘削します。
斫り作業は音が出ますので、作業時間の調整を行います。
勿論建物内は徹底的に養生し、作業前・作業中・作業後の写真撮影も修繕報告書に添付します。
修繕見積
こちらで見積書を作成し金額の相談もさせていただきます。
他社様で見積もりを取っていただいても問題ありません。
調査報告書を確認していただけば、どのバルブを閉めたらこの系統を止めれるなど分かりやすく作成します。
【修繕報告書作成】
減免申請
修繕証明書の発行で隠蔽部・埋設部の漏水は減免される事が多いので活用をお勧めします。露出部分の漏水やトイレのボールタップの破損で水が無駄に流れていた場合は適応されません。減免申請は弊社で漏水調査・修繕工事を弊社でさせていただいた場合は無料で申請します。
保険対応
保険代理店様と直接話して最善の資料を作成します。
漏水で起きた事故(床が崩れた・壁がボロボロになった等)は保険対応できますが、基本的に漏水調査の保険が適応される事は少ないです。
大手マンション管理会社さんは漏水調査の保険対応は有りました。
【消防設備の漏水】
定期点検
漏水があり検査に不合格となりますと、命に関わる事なので消防から指導が入ります。点検で漏水してるとわかれば調査距離も短く比較的予算も抑える事ができます。
消防署への提出書類
調査・修繕後の消防署への自主検査・書類提出はこちらで対応できます。
【排水設備の漏水】
満水テスト
排水管を閉塞し管内を満水状態にします。
閉塞した先には水抜き用のバルブを設置し、何リットル入れて何リットル抜けているかも計測します。
内視鏡カメラ調査
配管内にカメラを放り込み管内の状況を確認します。
勾配が悪ければ水が溜まっていたり、継手部分の破損等を確認する事が出来ます。こちらも動画と写真撮影が可能です。
電気式漏水調査
電気抵抗を利用した調査で、漏水箇所と原因部分の距離が近いと検知器の警報音が大きくなります。
雨漏れの原因特定するのにも向いています。
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※1 上記写真は図面の無い現場でこちらが簡単にまとめた資料です。
※2 こちらは数時間後の状況の変化をまとめた資料です。
※3 ※2の写真の上階の様子です。
※4 外部で音聴調査している写真です。
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漏水調査・修繕の流れ【大型施設】
弊社は漏水調査・設備工事・電気工事・建築工事を得意としてます。
複数業者との打ち合わせは大変です。
弊社は一社完結なので窓口は担当者のみです。
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