最近よくトレーサーガスの問い合わせがあります。
コンクリートでもタイルでも僅かな隙間からガスは出てきます。
しかしガスの反応があった所と漏水箇所が近いとは限らないのです。
今回は大阪市内のマンションで1次側給水管の漏水調査の依頼がありました。
基本的に漏水調査とは【漏水音】で探します。環境が悪ければ色んな音が混ざり合って漏水音が聞き取れません。
「そんな時はトレーサーガス!!!」と私は速攻で使用します!
「おっ!チョットやけど数値が上がった!ここや!!コンクリートの床壊せ!!!」
せっかちな私に調査員は言います。
「社長。ガスは反応してますが【漏水音】がありませんので違います。」
なんやねんコイツと思いながら調査を続けます...。
車通りが少なくなり夜中に近づいた頃【漏水音】を感知!
「ヨシ!ガスで確認や!!ガスを放り込め!!!」
不思議な事にガスは午前中に反応した所から出ました。【漏水音】を感知した所から約10m離れてます。
弊社は【漏水調査部】と【工事部】がありますので修繕まで対応します。
漏水場所を特定し埋設部の確認をすると、排水管に抱き合わせた感じで破損した給水管を発見です!漏水の勢いで埋設部の土は流れだし大きな空洞が出来てました。その空洞は10m先のインバード桝の立ち上がりまで続いてます。
そうです。ガスは10m離れた所で感知されたのです。
うむむ。奥が深い!!!!
今回はコンクリートの床でした。土のままで仕上がってる床などでしたら、トレーサーガスが反応するとピンポイントで発見できます。
この仕事...奥が深い。